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同じアパートに住んでいた病弱な女の子の話

 

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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 09:31:03.85 ID:FIxHJNom0
何年も前の話なんだけど、もし良かったら聞いてくれ。




18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 09:36:01.80 ID:FIxHJNom0
俺は昔、小さいアパートに住んでいて、そのアパートには俺の家族、女の子の家族、あと一人ぐらしのおばあさんが住んでた。

俺の家族は、共働きで、会話もほとんどしなかった。

夕食を作ってくれることも土日くらいで、平日なんかは机の上におかれたお金で、一人で夕飯を買ってきて食べてた。



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 09:38:43.40 ID:FIxHJNom0
その当時は、俺は中学生だったんだけど、五歳離れた女の子の話に移りたいと思う。

その女の子は、体が弱くて、小学校にもほとんど通えていなかった。

ただ、毎日ベッドの上で本を読んだり、テレビを見たりしてた。

女の子の父親は見たことがない。

母親でさえ、数回しかみたことがない感じだった。

女の子の母親は平日休日関係なしに仕事をしているみたいだった。



26 :以下、名無にかわりましVIPがお送りします:2012/06/26(火) 09:41:14.51 ID:FIxHJNom0
れで、ある、その女の子の、もし家に一でいるんだったの子の家に行って緒に夕飯を食べてやてくれるとありがたと言れた

正直話したこともない女の子の家に行て、二人で夕飯を食べるってことにかなり惑った

でも俺の親がおてくれてる夕飯代を遣いにすればいうつられの日からの子家で夕を食べるこにした



31 :以名無しにかわりましてVIPがお送りす:2012/06/26(火) 09:43:44.87 ID:FIxHJNom0
初めて女の子と話をしたとき、絶仲良くなるなんてできない思っ

いくかけても、頭を下げて、目を伏て、ずっと本を読

らいねばっただけど、会話をするこをあきめて、の家ら女子の家へ小説を持、俺も本を読ん




37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 09:45:45.44 ID:FIxHJNom0
それで、夕飯時になったら女の子の母親に言われたとおり、レンジで食事を温めて女の子の下へと運んであげた。

小さいアパートだったから、同じ部屋で食事をとった。

その間、全く会話なし。


そんな日が数日続いて、いつものように僕は女の子の部屋で本を読んでいると、女の子が ちらちらこっちを見てることに気がついた。



42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 09:48:45.77 ID:FIxHJNom0
俺が顔を上げて女の子のほうをみると、さっと顔をそらしてた。

何回か繰り返したあとで、

「どうしたの?」ってきいてみる。

女の子は口をもごもご動かして、言葉を選ぶようなしぐさを見せたあと、本当に小さい声で、

「その本おもしろい?」と言った

そのときは結構うれしくて、特に俺の大好きだった小説についての話題だったので、読んでみなよと女の子に僕が読んでた本をすすめた。



46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 09:52:23.93 ID:FIxHJNom0
その日から、女の子と毎日少しだけ話をするようになった。

女の子の好きな本を借りたり、好きな本をかしたり。


お互いに口数は少なかったけど、だんだんと女の子の家で本を読む時間が減っていった。

「この前僕が借りた本、面白かったけど、少し怖かったよ」

女の子に借りた本の中で一番印象に残っているものがあって、一匹の猫が色々な飼い主の下で、日々を過ごす話の本。

でも最後には猫は死んでしまう。

生き物が死ぬ話は、怖いと思う。でもちょっと好きだ。

「このまえ借りた本、面白かったけど すこしさみしかったよ」

俺が貸した本に対する女の子の感想はこうだった。

それは病気の女の子が最後に死んでしまう小説だった。

なんで そんな本をかしたんだろう。



48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 09:56:46.28 ID:FIxHJNom0
「やっぱり私も死んじゃうのかな

う女の子がいうので、

そんことないよ

そうこたえたけど、いきなりそういわれてなんて答えればいらなかっ

そうの話をするの女の子は怖いほどに表情だったか

「もう少きっとよくなよ」って笑ってたけど、にこともしてれな

団のに広た本じっ静かに眺め



50 :以下、名無しにかしてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 09:58:46.52 ID:FIxHJNom0
俺が女の子の屋に行くよで、ずっと一人で、そんな顔で一人で本をでたのかとと もすごなっ

女の子は

良くなっようかな

くつやいて顔を上げて井をめてんだかすごく覚えてる。

そのときの夕差し込んだの子と夕のカレーのおいが今も思い出せる



51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:00:50.62 ID:FIxHJNom0
「猫をさわってみたいかも」

女の子は猫が好きだったから、そんなことを話してた

猫のパジャマ、猫のシーツ、猫のぬいぐるみに、猫のカレンダー

猫づくしだった


そこで俺はひとつ思いついて、

「今度、猫を捕まえてきてあげるよ」

と、女の子に言うと、いつも見せないような表情で目を輝かせて、約束、と笑った。



53 :以下、名にかわましてVIPがす:2012/06/26(火) 10:03:46.56 ID:FIxHJNom0
それか何日かして、野良猫を捕まえにいったんだけ大変

のときは、雪がらつい中をつかまえなといけなかった

アパトの隣の一軒家の前にの親がいをみ

そのなのなっておもったど、局どうだかわらなかった。

母猫の腹の下にもぐりこに四匹くら子猫がった。

の中か持ち上げて女の家つれていこうって考えた。

まえて、持ち上げまったがなかっので、楽だった。



54 :以下、名しにかわりまてVIPがお送ります2012/06/26(火) 10:07:02.71 ID:FIxHJNom0
れで女の子の家に入ってその猫を中の方にて女子に近づ

うしの?思議そうにがいうので、両手を女の子の前に差出し姿見せやった

の子は驚いて、ってって猫を抱きせて

それ見てなか恥ずかしくなっきた婿で、猫おとなしら引っかいたりしな便いとよと照れで答えた



58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:08:51.72 ID:FIxHJNom0
女の子は うれしそうに猫を抱きしめて頬ずりとかもしてた。

野良猫だったから、あんまりきれいとはいえなかったかもしれないけど、女の子がそんなに猫が好きなら別にいいかと思った。

それで、俺は一度自分の家に戻って、宿題をやろうと考えた。

家に戻って、少し疲れたなーと思って横になっているといつの間にか眠ってしまっていたんだ。



59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:10:54.84 ID:FIxHJNom0
目が覚めたときには、三時間くらいたっていて、雪もやんでた。

外はもう日が落ちかけていて、女の子の部屋へ急いでむかった。

女の子はベッドの上でじっとしてた

猫も女の子の布団の上でじっとふせてた。

「どうしたの?」と聞いても何も答えてくれなかった

女の子の肩をゆすったけど、何の反応も示してくれなかった。




60 :以下、名にかしてVIPがます:2012/06/26(火) 10:12:24.55 ID:FIxHJNom0
、女が死んまっじゃないていきなり不った。

う思ったときさっとの子上げて僕を

それ

「猫、んじゃった」

なんもんだから、

え」って女の子が生きてて安心したと同、わけがわからなくなっ



61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:13:46.61 ID:FIxHJNom0
その場ですこし呆然と立ち尽くして、「死んだって、どうして」と女の子に良くわからないまま聞いてみた。

すると、女の子は体をびくんと震わせて、顔を伏せて、ぼろぼろとなきはじめた。



63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:15:49.89 ID:FIxHJNom0
女の子は、「寂しくて」と何回もつぶやいていた

僕は正直意味がわからなかった。

それから女の子は少しずつ話はじめた


「私、絶対もうすぐ死んじゃうから、もう何年も体がよくならなくて、お母さんもこの前 もうなおらないかもってだれかとはなしてて」

「だから寂しくないように、せめて、子猫と一緒に天国にいきたいなって思ってそれで」

何回も言うけど、よくわからなかった。



64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:16:51.38 ID:FIxHJNom0
だから僕は「猫がかわいそうだよ」とつぶやいて、女の子の上に横たわった猫を撫でた。

本当に死んでしまっているのだと思った。

ぐったりして、首の骨が折れてしまっているみたいだった。



65 :以下、名無にかましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:18:10.43 ID:FIxHJNom0
女の子は、また一人にたなかったからという言繰り返して ぼぼろ泣いていた。

度、が、かわいそうだよ」と同じ言葉を僕はやい

の子なきながら、ごめんなさいごめんなさ度もあやまっていた



66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:21:04.27 ID:FIxHJNom0
僕はぼーっと窓の外を眺めてた。

外のほうに焚き火が見えて煙が上がっている風景をなんだかすごく思い出す。

そのとき、生き物は死んだら、土か煙か食い物になるっていう話を思い出した。



67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:22:54.63 ID:FIxHJNom0
「お墓つくってあげないと」

僕はそういって、猫を抱きかかえて、部屋を出ようとした

女の子は「私もいく」そういって立ち上がって、寝ていたほうがいいよ、っていう僕の言葉も聞かずに ふらふらした足どりで、パジャマのまま外にでようとしていた

急激に冷え込んだ外気に少したじろいで そのまま引き返して、コートをいそいそと羽織っていた



68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:23:47.65 ID:FIxHJNom0
それから空き地までいって、家からもってきたスコップで僕は穴をほった。

「ねぇ」と女の子は僕に話しかけてくる

「生き物、殺しちゃったことある?」



69 :、名にかわりしてVIPがお送します:2012/06/26(火) 10:25:09.54 ID:FIxHJNom0
遠慮がちに、まるで僕に怒られるのないかという風にの子が聞いてくるので、

「あるよそう答えて

「ちっとに、えさらずを死なせたととか、蟻を気かなうちみつたことか、蚊をたいしたととか」



70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:26:13.42 ID:FIxHJNom0
女の子の質問に答えながら、穴を掘った。

ひとしきりほり終わったところで、猫を穴の中へいれて、土をかぶせた。

私もかける、と女の子がいうので、二人そろって土をかけた




>>次のページへ続く


 


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